インターネットで入札参加、これから始めたい電子入札
「電子入札」とは、インターネットを利用した入札システムです。
案件の公告から入札および開札、そして結果の公開まですべてがネットワーク上でおこなわれます。
紙の入札では、入札に参加する業者は入札をおこなう際と落札結果の発表時に、その会場に出向く必要があります。
しかし電子入札であれば、自社にいながら入札に参加できるため、場所や時間の制約を最小限とした入札行為が可能となります。
発注機関側も会場の確保が不要であったり、事務処理の軽減、透明性の確保といったメリットがあり、現在は国の公的機関における電子入札の導入率は100%、地方自治体でも広く普及しています。
電子入札に参加するには、事前に準備が必要です。
【電子入札に必要なもの】
・パソコン(インターネットに接続されている)
・電子証明書(ICカード)
・ICカードリーダー
・電子入札用ソフト
入札業務に使用するパソコンは、他の業務をおこなうものと兼用すると、処理が重なり入札の締切日時に間に合わないといったことが起こる場合もあるため、できるだけ専用機を用意することが望ましいと考えられます。
また、推奨されるハード・ソフトウエアの環境は発注機関によって異なるため、それぞれに確認が必要となります。
電子証明書(ICカード)は、紙の入札における印鑑と同じく、入札が正しくその会社の行為であると証明するために必要なものです。
ICカードは第三者である民間の認証局が発行し、発注機関側と入札に参加する業者の間の暗号通信が可能となります。
電子入札用のソフトも、ICカードを発行する認証局から提供されます。
【日本電子認証株式会社】
https://www.ninsho.co.jp/aosign/index.html
※電子証明書の発行シェア1位であり、ほとんどの発注機関の電子入札で利用することができます。
こうした環境を整え、発注機関の電子入札システムの利用登録が完了すると、電子入札に参加できるようになります。
国土交通省をはじめ、電子入札のチュートリアルを公開している発注機関もあるので、実際に入札をおこなう前に試してみるのもいいかもしれませんね。
【国土交通省電子入札システム】
https://www.e-bisc.go.jp/
【国土交通省電子入札システムWEB版チュートリアル】
https://www.e-bisc.go.jp/guide2/tutorial.html
今回は「電子入札」について解説いたしました。
電子入札の環境を整えることは、入札に参加する機会の拡大にもつながります。
導入を検討してみてはいかがでしょうか。